サッカーのテクニックは何から?足技より使う場面が大事!

育成

サッカーのテクニックは、足技の数より「どの場面で使うか」を見ることが大切です。

ドリブルやフェイントができても、使う場所を間違えるとボールを失いやすくなります。

たとえば、相手が近いのに自陣で無理に仕掛けるより、味方へ預けた方がよい場面があります。

反対に、ゴール前で相手と1対1になったときは、ファーストタッチやフェイントで相手を外す価値が出ます。

保護者やコーチが子どもの試合を見るときも、技が成功したかだけでなく、使う場面を選べたかまで見ると声をかけやすくなります。

サッカーのテクニックは場面で選ぶ

サッカーのテクニックを見るときは、足技の名前より先に「使う場面」を確認します。

相手との距離、味方の位置、失ったときのリスクを見ると、技を使ってよいか判断しやすくなります。

足技より相手との距離を見る

テクニックを使う前に見るのは、相手との距離です。

相手が近すぎると、フェイントを入れる前に足を出されやすくなります。

たとえば、相手が半歩の距離まで寄せている場面では、細かい足技よりも体を入れてボールを守る判断が必要です。

逆に、相手が少し止まっている場面なら、ドリブルやフェイントでタイミングを外せます。

この場面では、技の名前ではなく、相手が足を出せる距離かどうかを見ます。

使う目的は前進と時間作り

テクニックの目的は、相手を抜いて目立つことではありません。

前へ進む、味方が動く時間を作る、相手の守備をずらすために使います。

たとえば、サイドでドリブルを始めた選手が、相手を引きつけて中央の味方へパスを出す場面があります。

このプレーは抜き切っていなくても、味方の時間を作れているので意味があります。

この場面では、相手を抜けたかだけでなく、チームの次のプレーにつながったかを確認します。

使わない判断も技術になる

テクニックは、使わない判断も大切です。

無理に足技を入れず、シンプルに味方へ預けることで、攻撃が続く場面があります。

たとえば、中盤で相手に囲まれているときに、ターンやフェイントで抜こうとすると奪われるリスクが上がります。

その場面では、ワンタッチで味方へ戻す方がよい選択になることもあります。

小学生に説明したい保護者やコーチは、「技を使わないでつなげたのも良い判断」と伝えると、足技だけに偏りにくくなります。

  • 使ってよい場面:相手との距離があり、前進できる場所がある
  • 使ってよい場面:ゴール前やサイドで1対1になっている
  • 使わない方がよい場面:自陣で奪われると危ない
  • 使わない方がよい場面:味方が空いていて、シンプルにつなげる

足技を使うかどうかは、技の得意不得意だけで決まりません。

相手、味方、場所を見て選べたかが、試合で使えるテクニックの判断材料になります。

ドリブルとフェイントの使い所

ドリブルとフェイントは、どちらも相手をずらすために使います。

ただし、ドリブルは前進、フェイントは相手を動かすことを目的にすると使い分けやすくなります。

ドリブルは前進できる時に使う

ドリブルは、前へ進む場所があるときに使います。

前が空いているのにすぐパスを選ぶと、相手の守備を動かせないことがあります。

たとえば、サイドで相手が下がっている場面なら、数歩運ぶだけで相手を引きつけられます。

その後にパスを出せば、味方は前を向きやすくなります。

この場面では、相手を抜いたかではなく、運ぶことで守備を動かせたかを見ます。

フェイントは相手を動かす時に使う

フェイントは、相手を動かしたいときに使います。

相手の重心や足をずらせれば、少しのスペースでも前へ進めます。

たとえば、1対1で相手が足を出そうとしている瞬間に、体の向きやボールの置き場所を変える場面があります。

このとき大事なのは、フェイント名ではなく、相手が反応したかどうかです。

フェイントの種類を増やすより、相手の動きを見てタイミングを合わせることを先に見ます。

1対1は抜く以外も見る

1対1では、相手を抜くことだけが正解ではありません。

相手を引きつけて味方へ出す、ボールを守って時間を作る、横へずれてパスコースを作ることも大事です。

たとえば、ゴール前で1対1になった場面なら、シュートへ向かうために仕掛ける価値があります。

一方で、自陣の中央で1対1になった場面なら、無理に仕掛けず味方へ預ける判断も必要です。

この場面では、抜いたかどうかではなく、場所とリスクに合った選択をしたかを見ます。

場面 使いやすい選択 見るポイント
サイドで1対1 ドリブルやフェイント 縦か中へ進めるか
ゴール前 ファーストタッチやシュート 相手を外して打てるか
自陣中央 キープやパス 失うリスクを避けたか
味方が空いている シンプルなパス 攻撃を続けられたか

1対1は、勝負する場所を選ぶことが大切です。

仕掛ける場面と預ける場面を分けられると、テクニックは試合で使いやすくなります。

トラップは最初の置き場所で見る

トラップやファーストタッチは、ボールを止めるだけでなく、次のプレーを決める技術です。

最初の置き場所で、ドリブル、パス、シュートの選択肢が変わります。

ファーストタッチで前を向く

ファーストタッチは、パスを受けた最初のタッチです。

足元に止めるだけでなく、前を向ける場所へ置けるかが大切になります。

たとえば、相手が背後から来ている場面で、ボールを体の内側へ置きすぎるとすぐ寄せられます。

少し外側へ置ければ、相手から離れて前を向く時間ができます。

この場面では、ボールが止まったかではなく、次のプレーへ移れる場所に置けたかを見ます。

相手を外す動きで余裕を作る

相手を外す動きは、ボールを受ける前から始まります。

相手の正面に立ったままだと、ファーストタッチをしてもすぐ寄せられます。

たとえば、一度下がってから斜めに動き直すと、相手との距離を作って受けやすくなります。

そこにファーストタッチを組み合わせると、足技を使わなくても前を向ける場面が増えます。

親子で試合を見返すなら、「受ける前に相手からずれたか」を見ると会話につながります。

受ける前の準備まで見る

トラップの良し悪しは、ボールを触った瞬間だけでは決まりません。

受ける前に周りを見て、体の向きを作っていたかまで見ます。

たとえば、中盤の選手が首を振って相手の位置を確認し、近ければワンタッチで戻す場面があります。

これは前を向けていなくても、良い判断です。

止める・蹴る・運ぶの土台をもう少し確認したい場合は、サッカーの技術は何から?止める蹴る運ぶの優先順位の考え方も役立ちます。

この場面では、トラップの形よりも、受ける前に何を見ていたかが判断材料になります。

技を使わない方がよい場面

テクニックは、使えばよいものではありません。

場所、味方、相手の数を見て、使わない方がよい場面も判断します。

味方が空いている時は預ける

味方が空いているときは、無理に技を使わず預ける方がよい場面があります。

テクニックを入れることで相手に寄せられ、せっかく空いていた味方へのパスコースが消えることもあります。

たとえば、右サイドで味方がフリーなのに、中央でフェイントを入れて奪われる場面があります。

この場合は、技を使うより早く預ける判断が大切です。

この場面では、足技の成功より、空いている味方を見つけられたかを確認します。

自陣では失うリスクを見る

自陣で技を使うときは、失ったときのリスクを先に見ます。

ゴールに近い場所で奪われると、すぐピンチにつながるからです。

たとえば、自陣中央で相手を背負っている場面では、フェイントで前を向くより、味方へ戻して攻撃を作り直す方がよいことがあります。

もちろん状況によって前を向ける場面もありますが、最初に見るのは失ったときの危険度です。

この場面では、相手を抜けそうかだけでなく、失った後に守れる場所かを判断します。

相手が多い時は逃がす

相手が多い場所では、技で抜くよりボールを逃がす判断が必要です。

1人を外せても、すぐ次の相手に囲まれることがあります。

たとえば、中央で2人に挟まれそうな場面では、ドリブルで抜くよりサイドへパスを出す方が攻撃が続きます。

中学生年代になると、寄せの速さが上がるため、1人外しただけでは余裕が残らない場面も増えます。

この場面では、目の前の相手だけでなく、次に来る相手まで見て判断します。

判断する場面 技を使う 使わない
相手が1人で前にスペースがある 仕掛ける価値がある 味方がより良ければ預ける
自陣中央で相手が近い 失うリスクが高い 戻す・横へ逃がす
ゴール前で1対1 外してシュートを狙う 味方が空けばパスも選ぶ
相手が2人以上いる 囲まれやすい 早めに逃がす

テクニックの判断は、技を出せるかではなく、使った後にチームが前へ進めるかで見ます。

使わない判断ができる選手ほど、試合ではボールを失いにくくなります。

子どもの試合では判断を拾う

ジュニア年代の試合では、足技が成功したかだけを見ないことが大切です。

相手を見て選べたか、使わない判断ができたかを拾うと、子どもに伝える言葉が具体的になります。

成功より選べた場面を見る

保護者やコーチが見るなら、成功した技の数より、選べた場面を見ます。

たとえば、1対1で抜けなかったとしても、相手を引きつけて味方へパスを出せたなら良い判断です。

反対に、フェイントで抜けても、その後に相手が多い場所へ進んで失ったなら、次は違う選択を考えたい場面になります。

小学生の練習や試合を見ていると、技が出たかより「どこで使ったか」の方が次の声かけにつながると感じます。

この場面では、結果だけでなく、相手と味方を見て選べたかを確認します。

小学生は挑戦と整理を見る

小学生年代では、テクニックを使ってみる挑戦も大切です。

ただし、何でも仕掛ければよいわけではありません。

たとえば、サイドで相手と1対1になった場面なら、ドリブルやフェイントを試す価値があります。

自陣中央で相手が近い場面なら、味方へ預ける判断を一緒に確認できます。

保護者が声をかけるなら、「今の場所ならチャレンジしてよかったね」「今は味方を使えたのも良かったね」と場面で伝えると整理しやすくなります。

中学生は強度と判断を見る

中学生年代では、相手の寄せが速くなり、体の強さも出てきます。

そのため、技を出す前の判断と、技を出した後のプレーが大切になります。

たとえば、フェイントで相手を外しても、次のパスやシュートが遅れると相手に戻られます。

逆に、ファーストタッチで相手を少し外し、すぐ味方へ出せれば、派手ではなくても試合で使えるテクニックです。

ジュニアユースサッカーでは、足技の成功だけでなく、速いプレッシャーの中で使うか使わないかを選べたかを見ます。

まとめ

サッカーのテクニックは、足技の数より使う場面を見ることが大切です。

ドリブルやフェイントは、相手との距離があり、前進や時間作りにつながる場面で使います。

トラップやファーストタッチは、ボールを止めるだけでなく、次のプレーへ移れる置き場所で判断します。

1対1では、抜くことだけでなく、味方へ預ける、横へ逃がす、使わない判断も技術になります。

子どもの試合を見るときは、技が成功したかだけでなく、どの場面で使い、何を選んだかまで拾ってあげてください。