サッカー技術トレーニングは、20分・30分・60分でメニューを変えると迷いにくくなります。
時間が少ない日に全部をやろうとすると、何を伸ばす練習なのか分かりにくくなりますよね。
先に答えを言うと、20分なら壁当て+運ぶ、30分なら対面パス+1対1、60分ならミニゲームで確認する流れが使いやすいです。
1人練習、2人練習、対人練習にはそれぞれ役割があります。
小学生と中学生では、同じメニューでも見るポイントを変えると、試合につながる練習になります。
| 練習時間 | おすすめメニュー | 見るポイント |
|---|---|---|
| 20分 | 壁当て+運ぶ | 止めたあとに前へ進めたか |
| 30分 | 対面パス+1対1 | 受け方と相手を見た判断 |
| 60分 | ミニゲームで確認 | 練習した技術が試合形式で出たか |
この表のように、時間ごとに目的を変えると、練習がやりっぱなしになりません。
短い日は基礎、少し時間がある日は判断、長く取れる日はゲームで確認する流れにすると、試合で使える技術につながります。
サッカー技術トレーニングは時間で選ぶ
サッカー技術トレーニングは、使える時間で目的を変えると組みやすくなります。
短い時間ほどテーマを絞り、長い時間ほど試合に近い形へ進めます。
20分は壁当てと運ぶを選ぶ
20分しかない日は、壁当てと運ぶ練習に絞ると取り組みやすくなります。
壁当てでは、ただ強く蹴るのではなく、返ってきたボールを次に運べる場所へ置けたかを見ます。
たとえば、壁に当てたあと、足元で止めるだけでなく、少し前へ置いて2〜3歩運びます。
この流れなら、止める、蹴る、運ぶを短い時間でまとめて確認できます。
細かい回数を増やすより、「止めたあとに前へ進めたか」を見るほうが試合につながります。
20分練習では、量よりも1つの動きを続けて確認することが大切です。
30分は対面パスと1対1を入れる
30分ある日は、対面パスと1対1を組み合わせると、基礎と判断をつなげやすくなります。
前半は2人でパスを受ける向きや止める場所を確認し、後半は1対1で相手を見て選ぶ練習にします。
たとえば、対面パスでは受ける前に一度顔を上げ、止めたあとに少し角度を変えて返します。
そのあと1対1にすると、相手が来たときに運ぶのか、止まるのか、横へずれるのかを選ぶ場面が出ます。
親子や友達同士で行う場合も、パスの正確さだけでなく、受けたあとに次を見られたかを確認します。
30分練習では、基礎を「できる」で終わらせず、相手がいる場面へつなげることが判断材料になります。
60分はミニゲームで確認する
60分ある日は、最後にミニゲームを入れて、練習した技術が試合形式で出るかを確認します。
前半で壁当てや対面パス、中盤で1対1、最後にミニゲームへ進むと流れが自然です。
たとえば、最初の15分で壁当て+運ぶ、次の15分で対面パス、次の15分で1対1、最後の15分でミニゲームにします。
ミニゲームでは、勝ったか負けたかより、練習したテーマが出たかを見ます。
「受ける前に見たか」「相手を見て運べたか」「失った後に寄せ直したか」を確認すると、技術が試合に近い形で使えたか分かります。
60分練習では、メニューを増やすことより、最後にゲームで確認することを大切にします。
人数で練習の役割を変える
1人練習、2人練習、対人練習は、それぞれ役割が違います。
1人で形を作り、2人で受け方を確認し、対人で判断を試すと、練習が試合に近づきます。
1人練習は形を作る時間
1人練習は、ボールを扱う形を作る時間です。
壁当てや運ぶ練習は、止める、蹴る、運ぶのリズムを自分で確認しやすいメニューです。
ただし、1人練習だけで試合に強くなるとは考えすぎないほうがよいです。
試合では相手も味方も動くため、1人で作った形を2人練習や対人練習へつなげる必要があります。
たとえば、壁当てで止めたあとに顔を上げる習慣を作れば、対面パスや1対1でも周りを見る動きにつながります。
1人練習では、できた回数よりも、次のプレーへつながる形になっているかを見ます。
2人練習は受け方を見る時間
2人練習では、ボールを受ける向きや味方との距離を確認します。
対面パスは、向かい合って蹴るだけでなく、受ける前に見る、止めたあとに少し運ぶ、味方の次の動きに合わせて返すことまで見ます。
たとえば、親子で対面パスをする場合も、強いボールを何本蹴るかより、受けたあとに前を向けたかを見ます。
2人練習は、1人練習で作った形を、人との関係の中で使えるか確認する時間です。
パスの種類や選び方を詳しく見たい場合は、サッカーのパスの種類は何がある?試合で選ぶ基準まで確認!も参考になります。
この場面では、蹴る側だけでなく、受ける側の次の動きまで見ることが判断材料になります。
対人練習は判断を試す時間
対人練習では、相手がいる中で判断を試します。
1対1では、相手を抜けたかどうかだけでなく、相手を見て運ぶか、止まるか、横へずれるかを選べたかを確認します。
たとえば、相手を抜けなくても、横へずれてパスコースを作れたなら、判断としては良い場面です。
対人練習では、技術の成功だけでなく、選択の変化を見ると成長が分かります。
テクニックを試合で使う順番まで確認したい場合は、サッカーのテクニックは何から?足技より使う場面が大事!を読むと整理しやすいです。
この場面では、相手を見て選べたかがいちばん大事な判断材料になります。
ミニゲームで技術を確認する
ミニゲームは、練習した技術が試合で出るかを確認する時間です。
勝敗よりも、顔が上がるか、相手を見て選べるか、失った後に動けるかを見ます。
顔が上がるかを見る
ミニゲームでは、まず顔が上がるかを見ます。
ボールを持った瞬間だけでなく、受ける前に周りを見られているかが大切です。
たとえば、味方からパスを受ける前に一度相手の位置を見て、前を向くか戻すかを選ぶ場面があります。
このプレーは派手ではありませんが、試合で使える技術です。
小学生に説明したい保護者やコーチは、「ボールが来る前に一回見られたね」と伝えると、次のプレーにつながります。
この場面では、ボールを触った瞬間よりも、その前に何を見たかを確認します。
相手を見て選べるか見る
ミニゲームでは、相手を見て選べるかを確認します。
相手が近いなら逃がす、相手が下がるなら運ぶ、味方が空いているならパスを出すという選択が出るかを見ます。
たとえば、サイドでボールを持った選手が、無理に縦へ行かずに中へパスを出す場面があります。
この場合、ドリブルで抜いていなくても、相手を見た良い判断です。
ミニゲームでは、足技の名前より、相手を見てプレーを変えられたかを優先します。
この場面では、成功した技の数ではなく、選択の理由が見えるかを確認します。
失った後の動きを見る
ミニゲームでは、ボールを失った後の動きも見ます。
奪われた瞬間に止まるのか、すぐ寄せ直すのかで、試合につながる習慣が変わります。
たとえば、パスがずれて相手に渡ったあと、すぐに相手へ寄せて進む方向を止めた場面があります。
ボールを取り返せなくても、相手を遅らせられたなら良い守備です。
ミニゲームは、成功したプレーだけでなく、失敗後にもう一度関われたかを見る時間でもあります。
| 確認する点 | ミニゲームで見る場面 |
|---|---|
| 顔が上がるか | 受ける前に周りを見たか |
| 相手を見たか | 運ぶ・蹴る・戻すを選べたか |
| 失った後 | すぐ寄せ直したか |
ミニゲームは、練習の仕上げではなく、技術が試合に近い形で出るかを見る時間です。
勝敗だけで終わらせず、練習したテーマが出たかを確認しましょう。
小学生と中学生で変える
小学生と中学生では、同じメニューでも目的を変えます。
小学生は短く楽しく続けること、中学生は強度と判断を入れることを意識します。
小学生は短く楽しく続ける
小学生は、長く難しい練習より、短く分かりやすいテーマのほうが続きやすいです。
たとえば20分なら、「壁当てをしてから前へ運ぶ」だけに絞ります。
2人練習でも、細かいパスフォームを直すより、受けたあとに次を見られたかを確認します。
小学生に説明したい保護者やコーチは、「今日は一回でも見られたね」とできた場面を拾うと、練習への気持ちが続きやすくなります。
この年代では、完成度よりも、またやってみたいと思える流れを作ることが大切です。
中学生は強度と判断を入れる
中学生は、練習の中に強度と判断を入れます。
体格差やスピードが出てくるため、ゆっくりできる技術だけでは試合で使いにくくなります。
たとえば、30分練習でも最後に1対1を入れて、相手がいる中で判断する時間を作ります。
60分練習なら、最後にミニゲームを入れて、練習したテーマが相手のいる中で出るかを確認します。
ジュニアユースサッカーでは、技術の成功だけでなく、相手が来たときに選択を変えられたかを見ると成長が見えます。
同じメニューでも目的を変える
同じメニューでも、年代や課題によって目的を変えます。
小学生なら「楽しく触る」「次を見ようとする」を優先します。
中学生なら「相手が来る前に選ぶ」「失った後に寄せる」まで見ます。
| 年代 | 優先する目的 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 小学生 | 基礎と継続 | また試したい気持ちが残るか |
| 中学生 | 判断と強度 | 相手がいる中で選べたか |
同じ練習でも、見るポイントを変えるだけで内容が変わります。
年齢に合った目的を持たせると、無理なく試合につなげやすくなります。
続くメニューは小さく作る
続くメニューは、量を増やすより小さく作ることが大切です。
毎回テーマを1つ決め、できた場面を次へつなげると、練習が試合に結びつきます。
毎回テーマを1つ決める
練習の前に、今日見るテーマを1つだけ決めます。
たとえば「壁当てのあとに運ぶ」「受ける前に見る」「1対1で相手を見て選ぶ」のように、行動で決めます。
テーマが1つなら、20分でも30分でも練習の目的がぼやけません。
保護者やコーチも、そのテーマが出た場面を拾いやすくなります。
練習メニューの数より、毎回のテーマが決まっているかを見ます。
できた場面を次につなげる
練習後は、できなかったことだけで終わらせないほうが続きます。
できた場面を1つ拾い、次にもう一度出すことを目標にします。
たとえば、ミニゲームで一度だけ受ける前に顔を上げられたなら、それを次の練習でもう一回増やします。
Reoが小学生の練習を見るときも、失敗の理由を長く話すより、次に増やしたい行動を短く伝えるほうが届きやすいと感じます。
この場面では、できなかったことの修正より、できた行動を増やす視点が大切です。
試合で見る点まで決める
練習メニューは、試合で見る点まで決めると意味がはっきりします。
たとえば20分練習で「壁当てのあとに運ぶ」をテーマにしたなら、次の試合では止めた後に前へ進めたかを見ます。
30分練習で「対面パスと1対1」をテーマにしたなら、受け方と相手を見た判断を確認します。
60分練習なら、ミニゲームで今日のテーマが出たかを最後に見ます。
| 練習テーマ | 試合で見る点 |
|---|---|
| 壁当て+運ぶ | 止めたあとに前へ進めたか |
| 対面パス+1対1 | 受け方と相手への判断が出たか |
| ミニゲーム | 練習した技術が試合形式で出たか |
試合で見る点まで決まると、練習がやりっぱなしになりません。
親子で振り返るときも、「今日のテーマは出たかな」と話しやすくなります。
まとめ
サッカー技術トレーニングは、20分・30分・60分で目的を変えると組みやすくなります。
20分は壁当て+運ぶ、30分は対面パス+1対1、60分はミニゲームで確認すると、時間に合わせて迷わず選べます。
1人練習は形を作る時間、2人練習は受け方を見る時間、対人練習は判断を試す時間です。
小学生は短く楽しく続けること、中学生は強度と判断を入れることを意識すると、年代に合ったメニューになります。
次の練習では、時間を先に決めてから、今日見るテーマを1つだけ選んでみてください。


